滇緬公路の午睡

 この絵も 滇緬公路(ビルマ公路)のものですが、

 トラックの下に潜り込んで午睡をしているという

 どこかユーモラスな光景です。

 

 潜り込んで寝ているのは、カラフルな服を来ている人のようで

 現地の人たちなのでしょうか

 手前の軍服を着た工兵らしき人と対照的な感じです

 

 背景はジャングルのような木がデザイン的に流して描いてあります。

 

 大叔父のミヤザキは、性格的にユーモアを解する人だったように

 感じています。 

 

 同窓生の方々が 出版した同窓誌の復刻版に

 ミヤザキのことが書かれていましたが

 日本にいるよりも、戦地ではありますが 外国で絵を描いているほうが

 気に入っていたようです。

 

 ちょっとした時間に 画材を取り出して

 スケッチしていたのでしょうけれど……

 何に興味を惹かれたのか 

 どういうときに 画材を取り出す気になったかというのは

 興味深いものがあります。

 

 

 

 

 

 


タイトルなし                    場所 不明

  ミヤザキの任務は 戦地に橋を架けたり道路を作ったりすることでした。

  その様子なのだと思いますが 場所の記載もないので 

  詳細は不明です。

 

  かなり大きな重機を持ち込んだりしていますね

 

  雲南やミャンマーでは、架橋などの任務だったようですが、

  再度徴兵されて赴任したフィリピンでは

  空港を作る任務だったようです。

   

 

 


踊るインド人                    於 龍稜

 インド人が踊る構図の絵が何枚かあります。

 この絵は 原画を親戚が送ってくだっさたのですが

 私の好きな絵のひとつです。

 

 場所は雲南省 龍稜

 前述のように、インドは独立のため日本と協力関係にあったので

 このような絵を描く機会もあったのでしょう。

 

 龍稜というところは、ミヤザキが帰国したあと

 激戦地になって日本軍は玉砕しています。

 

 ミヤザキがいた頃は、まだ戦局が日本に有利に

 展開していた頃でした。

 

 絵としては、短時間のクロッキーのようなスケッチに 

 単彩で濃淡をつけただけなのですが、

 彼の画才がよく現れている一枚だと思います。

 

 

 


インド人とタバコ                   於 龍稜

 これも 龍稜での一枚。

 葉巻のようなタバコに火をつけているところですが

 間近に座っていたのか とても近い距離からの一枚です。

 

 


インド人三態            於 ラーショー S17 6月18日

  こちらは、場所がビルマのラーショーとあります。

  この日はカチン族の男や母、ビルマ族の娘の絵も描いている多作な日なのですが、

  町でみかけた人物をメモしたような スケッチです